倒産寸前だった航空会社に学ぶ、働くモチベーションを維持するための目標達成術
自分でコントロールできる目標を設定するべし。
本日の本はこちら。星野リゾートの社長が読んだというミーハーなきっかけで読んでみました。
顧客に良いサービスを提供したいという、従業員のモチベーションにガッテンした施策とは
SAS航空は、1970年代のオイルショックによる市場の沈滞で経営が悪化、なんとかせんといかんということで、様々な施策をこうじたのたのですが、代表的な施策に、
- 顧客のニーズにすぐに答えるために、現場の従業員が意思決定できるようにした
とあり、顧客に良いサービスを提供したい、という従業員のモチベーションにがってんですな。
現場で意思決定できるようになったことで、自分の目標達成をコントロールできるようになり、モチベーションを維持しやすくなったはず
例えば、顧客に良いサービスを提供できるようになるという目標を立てた時、
- マニュアル以外のことはできない→目標達成の可否はマニュアルに依存
- マニュアル以外のことも、自分の意思で実行可能→自分のアイディア次第
という感じで、自分でコントロール可能な目標の方がモチベーションは維持しやすいはず。
そもそも今の仕事へのモチベーションはないが、まだ会社を辞めるわけにはいかない時
といったときには、手段を目標にしたり、超短期間の目標を作るのもいいかも。例えば、
- 毎日定時で帰れるように、仕事をコントロールする
- 新しく仕事に取り組んでみたり、提案する
- レポートは当日中に仕上げる
- 定形業務はプログラムなどで自動化する
- 今日を乗り越える
といった感じなんてすが、私も在宅勤務前は今日を乗り越えるから、午前中を乗り越える、午後を乗り越えるまで小さくして、何とか耐えてました。今は、在宅勤務のうちは会社を辞めないが目標ですね(笑)
やってはいけない目標設定とは
その1つが人事評価で良い評価を受けるという目標。人事評価は、会社の業績や戦略に大きく影響を受け、自分でコントロールすることは不可能。故に、がっつりモチベーションを奪われます。例えば、
- 良い評価をすると余分に賃金を払わねばならないが、業績不振で予算がない
- 管理職になるためには良い評価が必要なので、管理職にならない人は評価を上げることができない
- 他の人との相対評価になっている場合あり。成果を出している人が少ないときや多いときで評価は変わる。もはや、運と次第。
- そもそも評価者に嫌われている
とはいえ、そもそも完璧な人事評価は難しいので、会社側も悩んでいると思われます。
人事評価が原因で好きだった仕事を辞めるという悲劇を起こさないためにも、自分でコントロールできる目標を設定しましょう。